なんとなく思っていたのです。
最近、眼鏡を掛けている子供が多いなぁと。
スマホもテレビもあるし、時代かなーとその時は他人事のように考えていました。
こんにちはカヨコスです。
これは、娘ちゃんが遠視(弱視予備軍)と診断されるまでを記録した記事になります。
6~7カ月検診で初めての目の検査
お友達によく聞かれるのです
「どうやって遠視だと分かったの?」と。
これは本当に偶然。
私の娘ちゃんのかかりつけの小児科では、7~8カ月児定期健診の際に目の検診が付いていました。
眼科検診はこちらの小児科の先生が独断で診察している項目のようで、他の小児科ではやっていない医院も多いようです。
(必須項目ではないとの事)
当時、目の事なんてまったく気にしたことがなかったので、こちらに通っていなかったら今も分からないままだったなぁと少し怖いです。
さて、0歳児の眼科検診。
「どっちがあいているか指差して!」
なんて聞いても言葉がわからない0歳児には無効なわけです。
娘ちゃんの通う小児科ではSpot Vision Screenerというインスタントカメラみたいな機械を導入しており、それを見るだけで目の視力や症状がわかるという、全く痛みのない素晴らしいメカのおかげで早期発見することができました。
その時の検診結果がこちら。
うん。右目、左目ともになんか赤い項目がありますね。
正常だと青いグラフのみになるようですが、遠視の項目だけ真っ赤。
ちなみに「+」で数値が出ると遠視。
「ー」で数値が出ると近視のようです。
この時、まさかうちの娘の目が悪いなんて思ってもいませんでした。
なぜなら娘ちゃん、この時TVなどを見せておらず、もちろんスマホなんて知らないうえ
父も母もすごく目が良い人だったのです。
目を悪くする要素が無い。
なので目は良いだろう!と勝手に思い込んでおりました。
実際、遠視ではあるものの視力は0.2と通常の幼児と変わらぬ正常値が出ていたので遠視だけど視力は良いというよくわからない結論。
かかりつけ医さんには
赤ちゃんはみんな遠視なの
成長とともに治るかもしれないから経過観察ね
というお言葉をいただき
へぇぇそうなんだ
とあまり気にせずにいました。
しかし。その後の10カ月検診、1歳検診でもスクリーニング検査で引っ掛かり…
ついに大学病院への紹介状を書かれてしまうのでした。
いざ大学病院へ 長い待ち時間と大変な検査
まず予約の際に病院から折り返しの案内の電話が。
「初診当日は大変お時間がかかると思われます。予約時間も大幅に遅れる事がありますので入念な用意の上お越しください」と。
そこまで予測出来るのでしたら予約数減らして時間通りに進められるようにすればいいのに…
と思いつつも、色々あるんだよね、うんうん。と飲み込み、いざ予約時間の30分前には到着!
が、朝早くからフロアにはすごい人ひと人。
そのうえ、既に「予約時間遅延してます」のお知らせが出ていました。
え、、まだ朝一の時間帯なのに。なんで…
これは待つぞと腹をくくり、とにかく娘ちゃんのご機嫌を損なわせないようキッズスペースで接待。
眼科フロアをうろうろ散歩したり絵本でご機嫌を取ったりと待つこと1時間強。
やっとのことで名前を呼ばれ、まずは検査室に伺いました。
検査内容は、かかりつけ医でも行ったあのインスタカメラみたいな機械から。
あと見たことない同じような機械数台で検査。
その診断結果があまり良くなかったようで、看護師さんから
これから目薬を差して瞳孔を開かせ、目の奥までしっかり見る検査をします!
と精密検査のお知らせ。
この目薬が少々染みるうえ、15分間隔で3回も差すので『頑張ってください』と。
案の定、娘ちゃん大暴れ。
母も泣きそうになりながらなんとか精密検査終了。
あっという間に午前が終わりました。
やっとの事ですべての検査項目が終わり、娘は精密検査がよほど大変だったのか泣き疲れダッコ紐の中で寝ていました。
そして午後の時間に回ったころ、やっと担当医先生の診断。
長かった。
眼球の形と眼鏡をしなきゃいけない理由
まず、先生に聞きたかったことは
『赤ちゃんはほとんどの子が遠視なのでは?』という事。
そして現在、一般の乳児と変わらない視力も出ており心配する要素がわからない。
視力が出ているのに眼鏡を掛けるの?
疑問を先生にぶつけてみました。
いまいちよく分からないのですが…赤ちゃんってみんな遠視とも聞きました。
視力は通常の赤ちゃんの平均値0.2もあるのになにが問題なのですか?
通常の視力が出ているのに眼鏡を掛けなくてはいけないのでしょうか?
すると、眼科医先生はこのような図を書いて説明してくれました。
眼球は大人も赤ちゃんも、産まれた時から同じ大きさなので
小さい赤ちゃんの顔には眼球がきれいに収まらず、遠視のような形で収まっていることが多いのです。
娘ちゃんはお顔が小さいので眼球がこの形で収まっているんですね。
なるほど!
確かに娘ちゃんのお顔、めちゃくちゃ小顔ですよね。
という事は、お顔が大きくなると遠視も治るんですか?
成長と共にお顔周りも大きくなるので、だんだんと正常に近い丸い形に眼球が戻ることがあります。
しかし、それが何年後かわからないし、その間を放置しておくとどんどん目が悪くなって弱視になる可能性があります。
弱視!??
今は目が通常の子と変わらず0.2あるのにですか?
遠視が強いと、2歳3歳になるにつれて伸びる視力があまり期待できないんです。
伸びない視力のまま成長を続けていくと脳がぼやけて見えているのが当たりまえの世界を覚えてしまいます。
1度もはっきりした世界を知らないまま成長していくと、人間は器用なので順応してしまうんですよね。
そして大きくなった時に『あ、目が悪い』と気づいて眼鏡を掛けても、ぼやけて見える世界しか知らないと脳が退化しているので眼鏡を掛けても視力が出ない事があるんです。これを弱視と言って、大人になると治療が困難になる事もあります。
娘ちゃんは早く遠視が気づけたので、世界は本当はこんなに『はっきりクリア』なんだよってことを教えてあげて、脳を鍛えてあげないといけません。
なるほど…
だから眼鏡を掛ける必要があるんですね。
はい。
娘ちゃんは遠視がとても強いので眼鏡の処方箋をお出しします。
これからかける眼鏡は「弱視を予防する為の眼鏡」です。
これを掛ける事によって今後の視力も回復する可能性があります。
そちらをもってメガネ屋さんでメガネを買ってください。
さすが専門医。こちらの疑問にはっきり答えてくれました。
こうして娘ちゃんの初の大学病院受診は終了し、眼鏡デビューが決定となったのです。
・0~1歳で遠視が強いと今後の視力が期待出ない
・視力が出ないと脳がぼやけた世界を覚えてしまい、放っておくと弱視になってしまう
・弱視になると眼鏡を掛けても視力が出ない
・現在、視力が出ていても今後の予防のため眼鏡を掛ける必要がある
自我が芽生えた1歳児。はたして眼鏡を掛けてくれるのか。
初めての眼鏡は何が良いのか。
そして、眼鏡を掛ける事によって遠視は改善されるのか。
今後、更新していきたいと思います。